⑥出産したら母になれると思ってました ~両親教室~
前回の続きになります。
めまいというハプニングもどうにか乗り越え、いよいよ出産の日が近づいてきました。
ですが夫の意識の低さには頭を悩ませており…
夫に突きつけろ!両親教室へ
夫は基本とても優しいですし、家の手伝いもしてくれる方ではあります。
しかし、体に露骨に変化が現れる女性と違い、なかなか父親になると言うことに実感が持てないようです。
というか夫にとっては、嫁が妊娠したというだけで(こっちとしてはどえらい事なんですが)いつもの生活となんら変わらないんですよね。
私からすれば、ただ普通に起きて、食べて、寝るが出来ているだけでもうらやましい…
ということで、少しでも妊婦の大変さを理解してもらおうと思い、両親教室に申し込むことにしました。
ちなみに両親教室はそれぞれの地域で検索すれば、病院や保健センターなどいろいろな場所で行われています。
料金は無料のところがほとんどだとは思いますが、詳しくはきちんと調べてから申し込むようにしましょう。
ではここからはどんな内容が行われるのかお話ししていきますね!
ちなみに私は保健センターの両親教室に申し込みました。
あくまでこれは私が体験した両親教室なので、もしかしたら受けるところで違いがあるかもしれませんのでお気をつけください。
➀妊娠出産についての講義
会場に行くと、たくさんの方がいてびっくり!これだけの人たちが、自分と同じように今頑張っているんだなと心強くなりました。
そして先生による妊娠・出産についてお話が始まります。
いろんな話がありましたが、一番印象的だったのは「マタニティブルー」「産後鬱」の話でした。
実際私自身もマタニティブルーになり、妊娠中は精神的に不安定になり、何もないのに涙が出てくることがありました。マタニティブルーはわりと一過性ですが、これが産後もずっと続き、ひどくなっていくと産後鬱という重度の物になるそうです。
マタニティブルーと産後鬱って一緒じゃないんだということにも驚きましたが、それよりも衝撃だったのは産後鬱の怖さ。
精神病になるので、しっかりと病院でカウンセリングが必要ですし、周りの家族の協力が必要不可欠の大変な病だそうです。
だからこそ、今のうちから旦那さんも、妊婦さんのことを理解して気遣ってあげてくださいね!!
と声を大にして言ってくれていました。
妊婦の体に今起きていることを先生の口から伝えてくれることで、夫は素直に「大変だな…」と耳を傾けていました。
➁沐浴体験
次は赤ちゃんの人形を使って実際にお風呂に入れる体験です。助産師さんがついてくれ、指導をしてくれます。
「マミ子やっといたほうがいいんじゃない?これからいっぱい入れやなアカンし」
と夫が私に言ったのを聞いて
「いや、お風呂手伝えるようにパパさんやっときなさい(きっぱり)」
と助産師の方がすかさず言ってくれました。
夫はこわごわと赤ちゃん人形を抱き、助産師さんの話を聞きながら頑張っていました。
わりと手際よくして褒めてもらった夫は嬉しそうに「お風呂はまかせて!」と宣言していましたよ。
実際に経験することで、未知のことではなくなるので、積極的に手伝う気持ちになってくれたみたいです。
③妊婦体験
続いては妊婦体験と言って、おもりをつけたジャケットを着て妊婦の体の重さを体験しよう!というものです。
今まで夫の考えとしては、「赤ちゃん分の2kgの重りをお腹で抱っこしてる感じでしょ?」というくらいだったそうなのです。
実際は胸の重み、羊水、赤ちゃんの重さ、諸々の事情でもっと重いんですがね。
夫は7kgのジャケットを着ました。
「おっも!」
第一声を放った夫にたたみかけるように係の人が注文をつけていきます。
「はい、じゃあそれでこっちまで歩いて。次はこの段差のぼってみようか。下見えないでしょ?次寝転んでごらん。これで熟睡できないでしょー。今度は落ちてる鉛筆拾ってみて、かがむの苦しいよね?」
横で聞いていて、ちょっと気の毒になるくらいに色々させられていました。
(もしかしてこの係の方たちも、妊娠中に色々あったのかな……笑)
「しかもこれがただの重りではなく、実際は命が入っていて、それを守らなくてはいけない。そのプレッシャーが常につきまとうから、精神的にもしんどいのよ。」
と、最後に夫に言ってくれました。
夫にとっても、さすがにこれはきつかったようで、終わった途端に私に今までの振る舞いを謝ってきました。
効果はバツグンだ…!
④その他いろいろ
その後は夫婦で出来るストレッチの体験だったり、専門の先生にいろんな相談をすることが出来ます。
栄養相談では、妊婦に足りない栄養素や、取ると良い食材であったり…
歯科相談では、妊婦さんは虫歯になりやすいので、歯磨きの仕方のレッスンをしてもらったり…
他にも純粋に悩みを聞いてくれるコーナーもありました。
私は利用しませんでしたが、困ったことや不安がある方は是非利用してみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回の両親教室は夫にとって、とてもよい気づきの機会になったみたいでした。
私たちが自分の状況を訴えるより、専門の先生方に言ってもらえる方が説得力があり、より素直に受け入れられるんだと思います。
もちろん初めから妊婦さんに寄り添い、夫としての役目を全うされている方もいらっしゃると思いますが、特に初めての出産になると、パパも初めての経験です。
実感がわかないのも無理はないんだと思います。
ですが、理解しようとすることが大事です。
是非この両親教室を利用し、妻と夫のチームワークで子育てを乗り越えていきましょう!
そして次回はいよいよ、陣痛が始まります!
初めての出産に臨みます……