⑪出産したら母になれると思ってました ~夜泣きの始まり~
前回の続きです。
つらい入院期間を終えた私は、1ヶ月の間実家に帰ることになりました。
初めての赤ちゃんとの生活が始まったのですが…
育児は想像以上にハードでした
実家の安心感もあって、帰ってきた当初は明るい気持ちでした。
入院生活がしんどかったこともあり、むしろ解放されたことで、これから始まる育児に対しても前向きな思いでいました。
母乳は日に日に出るようにはなってきましたが、量が足りずに泣き止まないので、ミルクを追加であげるようにしていました。
新生児はくわえる力が少ないので、こちらがグッと押さえてあげないといけません。
変に力を入れないといけないことで、体の色んな所が痛くなりました。
そしてその晩、私は育児の洗礼を受けることになります。
そう、夜泣きです
授乳は夜であろうと関係なくやってきます。
きっちり3時間おきに娘は泣きました。
まずはお乳をあげてみますが、量が足りません。
なのでお湯を沸かしてミルクを作ります。
熱くないように温度を確認して……
勢いよく飲む娘。
飲み終わってゲップをしたら満足いってそのまま寝てくれることもあります。
勝負はその後です。
やっと寝てくれたと思って、布団に寝かせようと思ったそのとき、アレが発動します……
お母さんたちはきっとわかっていますよね。
みんなで声をそろえて言ってみましょう。
せ~~の
背中スイッチ~~~~
話にはよく聞いていましたが…
これがあの…背中スイッチ…!!
さっきまで眠っていたのに、布団に寝かせた途端に鳴き声があがります。
仕方なく抱っこをし、膝を犠牲にしながら永遠にゆらゆら……
この頃の私自身の写真は一枚もありません。
写真に写りそうになったら身を隠していました。
もう自分のケアをしている余裕がなかったんです。
寝不足というのは思っている以上に身体的にも精神的にもしんどいものでした。
それからというものの…
せっかく寝かせても、「またすぐに起きるんじゃないか」という不安から、見守りという名の監視をしてしまい、結局寝られず…
寝たとしても、ちょっとした音で目が覚めるようになったり…
最終的には娘が泣く数秒前になぜか目が覚めるという超能力も身についたり…
こんな調子で毎日を過ごしていくうちに、知らず知らずのうちに私の心と体はボロボロになっていきました。
次回に続きます。
おわりに
この新生児の生活リズムは本当にきつかった。
特に自分自身も出産のダメージが残ったままなので、余計につらいですよね。
世のお母さんはみんなすごいです。本当に。